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収穫に同行させて頂いた時に・・・
先日、地元長門市仙漁協のアカモク収穫に同行させてもらった時のことです。
漁師の中田さんに同行させて頂きました。
中田さんの収穫の様子。
その時の記事はこちらです↓
[kanren url=”https://to-evah.net/akamokuryo2018/”]
アカモク収穫に関して、漁師さん達で厳格な収穫ルールを設定し、それを守って活動していると教えて頂きました。
収穫ルールの一つに[keikou]「鎌の長さ50㎝以内」[/keikou]があるそうです。
↑中田さんがアカモクを収穫する際に使用する鎌
鎌とは、アカモクを収穫する際に使用するものです。
鎌なんて別に長さの制限をしなくてもよさそうですが。
理由がわからない私は、中田さんに質問してみました。
「なぜ50㎝以内なのですか?」と。
答えは非常にシンプルな物でした。
[keikou]「根こそぎ収穫せんようにする為よ」[/keikou]
仙崎のアカモクの特徴
一般的にアカモクは、7~10mほどの長さに成長すると言われています。
しかし、仙崎のアカモクは[keikou]最長20mまで成長[/keikou]するものまで!
仙崎のアカモクがそこまで大きく成長する理由。
それは、北は青海湖(おうみこ)、南は深川川(ふかわがわ)から流れ込む、大地からの豊富なミネラルのおかげだと考えられています。
私も漁場をみてビックリしましたが、まさに海の森と呼ぶにふさわしいほど、アカモクが群れを成しています。
何度も書いていることなので、既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、アカモクは海の中で様々な機能を果たしています。
- 藻場(もば)というアカモク群生林を形成し、微生物や稚魚・小魚のすみかになり、生態系を支える。
- 光合成をおこない、二酸化炭素を吸収して、酸素を生成する。
- 赤潮の原因と言われる、窒素やリンを吸収することで赤潮発生を抑制する。
しかも、[keikou]食べても美味しいし、栄養価も高い。[/keikou]
素晴らしい役割を担っている訳です。
また、収穫期はアカモクの産卵期でもあります。
アカモクのあの粘りは、産卵期に粘りが最大化し、栄養価も一番高くなります。
そんな時期のアカモクを根こそぎ獲ったらどうなるでしょうか?
- 産卵期が終わらずに収穫してしまうことで、翌年生えなくなる可能性がある
- 生態系に悪影響を与える可能性がある
- 海中環境が悪化(CO2増加・赤潮の発生)する可能性がある
どんな人間でも欲がでる
[voicel icon=”http://to-evah.net/wp-content/uploads/2018/03/nakatasan.jpg” name=”中田さん”]
人間やから欲がでるやろ。
アカモクの重要性がどんだけわかっていても、目先の利益でつい根こそぎ収穫したくなるやん。
俺だって、ついつい手が下まで伸びてしまうから笑。
だから、鎌の長さを根っこまで届かん50㎝以下とみんなで決めて、根こそぎ収穫しないようにしとるんよ。
[/voicel]先ほどの、質問に対する回答の中で、中田さんはおっしゃいました。
本来なら収穫すればするほど、漁師さんにとってお金になるわけです。
でも、仙崎の漁師さん達は、根こそぎ獲るようなことをしない努力をしています。
海の環境を守るアカモクと、永続的に共存できるようにです。
50㎝以下の鎌を使うことによって、手で届かない場所を作ることで、収穫後も海中にアカモクを残す。
その残ったアカモクが卵をまき、稚魚のすみかになり、窒素やリン、二酸化炭素を吸収する。
結果、翌年、その翌年とアカモクが育ち、永続的にアカモク漁を続けていける環境を残す。
結果、生態系を守り、豊かな環境が継続されていくわけです。
目先の利益に捉われて、根こそぎ獲るとどうなるか?
それを知っているからこそ漁師さんは、自主的に厳格なルールを設定しています。
地元にこんな漁師さんが居てくれること
そして、こんな漁師の方々と一緒に仕事をできることが、本当に幸せです。
今年のアカモクはどうなのか?
中田さんに今年のアカモクの出来はどうか聞いたところ、
[keikou]「過去3年間で最高の出来」[/keikou]
との事でした。
皆さんも是非、漁師の想いがつまったアカモクを試してみませんか?
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