モクモクとした白い雲が青い空に映える。
夏らしい天気の下、アカモク漁師・中川さんとアカモクの様子を見に行きました。
春先にアカモクのタネを蒔いた海の様子を3ヶ月ぶりに観察したのです。
場所は、深川湾。
仙崎湾の隣で、対岸はアカモクの有数の生息地の青海島です。
この深川湾、昨年アカモクが多く生えており収穫したのですが、今年はとても少なく収穫できるほどではなかったのです。
この海を縄張りとしている、中川さんという漁師さんに色々と話を聞いたのですが、なぜ生えないのかもわからず、呆然としていました。
テレビや本などでは、アカモクはどこにでもあり、一年で成長する海藻だと言われています。
・・・が逆を言うと一年で枯れる海藻でもあるのです。
多くの場合、根こそぎ取ることで次のタネを落とす間も無く、海が枯れていくパターンなのですが、ここのアカモク漁師さんはその辺りを考慮して慎重に収穫をしていたはずなのに・・・
なぜなんでしょうか・・・
海のことをはやっぱりわからない。
結局そーなんです笑
私たちの取り組みは、食としてアカモクを普及させるだけでなく、海の環境にも良いアカモクを増やしながら、豊かな海を作ることを目指しています。
人と海。双方がよりよくなっていくためにアカモクは存在しているなと思います。
小さく地味な作業ですが、これから先海の環境の変化などによってアカモクが少なくなった時、その海で商売している漁師さんや海の生物は困ってしまいます。
大量に生えている今はそんなことは想像しがたいのですが・・・
また、この取り組みには地域の水産高校や水産試験場の方も協力してくれています。
いろんな方の力を借りて1歩ずつ進んで行く。
人も環境も、今よりよくなっていくための過程だと思います。
来年はこの海に多くのアカモクが生え、笑顔の中川さんがいることを想像しながら、観察を続けます。