釜揚げしらすのプロがお送りする、釜揚げしらすを離乳食に使うときの全まとめです。
アナタはしらす食べますか?
検索してみたところ、赤ちゃんの「離乳食」に使われることが多いことを知りました。
でも、新米ママさんで、釜揚げしらすを離乳食に使う方法や、注意点を知らない方も多いみたいですね。
中には、「釜揚げしらすって何?」って方も。
でも、釜揚げしらすは栄養価もあり、赤ちゃんの離乳食に適した食材と言えます。
そんな釜揚げしらす、ぜひ赤ちゃんの離乳食に使ってみたいですよね。
そこで今回は、釜揚げしらすを離乳食で使う際の選び方や注意点、レシピについて紹介したいと思います。
これを見ればすぐに釜揚げしらすを離乳食に導入できること間違いなしです。
目次 Contents
栄養士でフードスペシャリストのFujishimaさんにサポートしてもらいました
ここからは、当サイトのアカモクレシピを監修しているFujishimaさんにサポートしてもらいます。
Fujishimaさんは、栄養士&フードスペシャリストの資格を持つ、いわば食のスペシャリスト。
自ら「健康オタク」を名乗り、「食」の大切さを伝えたい想いを持った方。そんなFujishimaさんのサポートを貰いつつ、お伝えしていきます。
お子様の食育に是非、役立てて下さいね。
そもそも釜揚げしらすとは?
まず、しらすとは何?ってとこからはじめましょう。
しらすとはカタクチイワシ・マイワシ・イカナゴ・ウナギ・アユ・ニシンなど、体に色素がなく白い(半透明)稚魚の事を言います。
この中でも、食用しらすとして主に使われるのが、いわし(主にカタクチイワシ)の稚魚です。
収穫期は主に春と秋です。
しらすの加工状態によっての違い
しらすは一般的に、生の状態から加工されたものが流通しています。
水揚げ⇒茹でる(釜揚げ)⇒乾燥
最後の乾燥度合い(水分量)により、呼び名と性質が変わってきます。
釜揚げしらす…茹でた後、軽く水分を飛ばしたもの
しらす干し…乾燥を加え、水分を7割程度にしたもの
ちりめんじゃこ…乾燥を加え、水分を5割程度にしたもの
離乳食で使うのは、水分量が多くて柔らかい、釜揚げしらすを使用します。ちりめんじゃこは水分量が少なく固い為、離乳食には適さないからです。
釜揚げしらすの栄養価
釜揚げしらすの栄養成分は以下の通りです。
参照)文部科学省 食品成分データベース
タンパク質やカルシウムなど様々な栄養素が獲れることがわかります。
また、カルシウムの吸収を助ける栄養素にビタミンDがありますが、釜揚げしらすにはそのビタミンDも栄養素して含まれており、赤ちゃんのカルシウム吸収に効率の良い食材となります。
いつから釜揚げしらすを食べさせていいの?
まず、離乳食として釜揚げしらすのを取り入れるタイミングですが、
離乳食開始からおよそ一ヶ月後、ゴックンが上手にできるようになった頃から与えると良いでしょう。
お子様の成長度合いに応じて、少しずつ始めていきましょう。
また、最初から沢山あげずに、少量から試してみることが大事です。
釜揚げしらすを離乳食で使う際の注意点
無添加のものを選びましょう
赤ちゃんが食べるものだから、内容成分にも気を使いたいですよね。
しらすは非常にデリケートで、賞味期限も短いです。
中には釜揚げの際に、メーカーによっては保存料など添加物を加えてある場合があります。
原材料をよく確認し、保存料などの添加物が入ってないものを選びましょう。
また添加物の中には、原材料表示義務がない添加物(商品の原材料表記欄に記入しなくても良い添加物→加工助剤などがそれに該当)も存在します。
購入の際、見極めることは難しいです。
お店の方に確認するなどし、完全無添加で製法された釜揚げしらすを選びましょう。
アレルギーに気をつけて!はじめは少量から
どの食材でもそうですが、赤ちゃんに初めて食べさせる食材は、必ず少量から挑戦しましょう。
気をつけたいのはアレルギーです。
魚にもアレルギーはあるので、始めは少量で試すのが賢明です。
また、しらすはエビやカニなど、甲殻類が混ざることがある製法で製造されることが多いです。
しらす自体も小さなプランクトンやエビなど、甲殻類を捕食します。
甲殻類にもアレルギーがあります。
お子様の体調を見ながら、ゆっくり少量ずつあげていきましょう。
釜揚げしらす豆知識。お腹の赤い部分は何?
釜揚げしらすの中には、お腹に赤い色がついていることがあります。
いくつか理由はあるようですが、主にしらすが捕食したエビなどによるものだそうです。
しらすのお腹に残ったエビの色素成分アスタキサンチンが、茹でて赤くなります。
食べても全く問題はありません。
ただし、先ほども述べたようにアレルギーなどへの注意は必要ですね。
離乳食用は「塩抜き」を忘れずに
釜揚げしらすは釜揚げする際に塩を入れて茹でることが大半です。
そのまま使用すると、赤ちゃんには塩分濃度が高い為、離乳食には適しません。
その為、離乳食として使用する際は、塩抜きをする必要があります。
塩抜き方法
鍋に湯を沸かし、しらすを入れて約1分ほど茹でたら、ざるにあげて水気をきったら完成。
又は、ざるに入れたしらすにお湯を回しかけてもOK。
ただ、茹でたほうがしっかり塩抜きができます!
画像は、茹でる方法の塩抜きです。
鍋に水を入れて沸騰させます。⇒
釜揚げしらすを入れて1分ほど茹でます。⇒
ざるにあげて水気を切ったら塩抜き完了です。
こうすることで塩気が抜け、赤ちゃんが食べても安心な塩分濃度になります。
釜揚げしらすを使った離乳食レシピを紹介します
釜揚げしらすについて、知識を深めてもらえたと思いますので、ここからはレシピを紹介させて頂きます。
最初に
まずはしっかり塩抜きをしましょう。塩抜き方法は先ほど紹介した方法で塩抜きしてください。
最初は、釜揚げしらすをよくすりつぶし、お湯でのばしたものをスプーン1杯から始めてみましょう。
お粥に混ぜたり、とろみをつけてあげると食べやすくなります。
今回は各離乳期ごとにレシピを作成しました。
育児・子育てで忙しいけど、赤ちゃんには安心な手作りの離乳食を作りたい。
そんなママの為に、忙しい育児の中でも簡単にできるようなレシピを紹介します。
参考にして下さいね。
一般的に
- 生後5・6か月を離乳初期
- 生後7・8か月を離乳中期
- 生後9・10か月を離乳後期
各離乳期はこのように呼ばれます。
しかしながら、これはあくまでも指標です。
赤ちゃんの成長に見合ったレシピを取り入れていきましょう。
離乳初期5・6か月頃【釜揚げしらすで作る離乳食】
先ほどもお伝えした通り、釜揚げしらすを取り入れるタイミングは、離乳開始から約1か月後、ごっくんの状況に応じて取り入れて下さいね。
『しらすとにんじん入りさつま芋のマッシュ』
材料
- 釜揚げしらす(塩抜きしたもの) 15g
- さつま芋 20g
- にんじん 10g
- 水 1/2カップ
作り方
- 小鍋に、皮をむいて小さく切ったさつま芋・にんじんと水を入れて火にかけ、柔らかく煮えたら塩抜きしたしらすを加え、ひと煮する。
- 裏ごしして完成。
小鍋に水を入れ、皮をむいて小さく切ったさつま芋・にんじんを柔らかくなるまで煮ます。
そのまま塩抜きした釜揚げしらすを入れて、ひと煮します。
ひと煮した後、具材を裏ごしします。
完成です。
さつま芋のマッシュも、
『しらすと小松菜の煮びたし』
材料
- 釜揚げしらす(塩抜きしたもの) 10g
- 小松菜(葉先で茹でたもの) 20g
- 水 大さじ2
作り方
- 茹でた小松菜をすりつぶす。塩抜きした釜揚げしらすもすりつぶす。
- 小鍋に①と水を入れて火にかけ、さっと煮て完成。
茹でた小松菜をすり潰します。
塩抜きした釜揚げしらすもすり潰します。
小鍋にすり潰した小松菜と釜揚げしらすを入れ、水を足してサッと煮ます。
完成です。
カルシウムと鉄分がしっかり摂れる一品です
離乳中期7・8か月頃【釜揚げしらすで作る離乳食】
少しずつですが、初期よりも形のある物を取り入れましょう。
目安は
- 指でつぶせる程度の固さ
- 小さな塊を意識して調理する です。
『しらす入りたまご雑炊』
材料
- 釜揚げしらす(塩抜きしたもの) 15g
- ご飯 子供茶碗1/2杯分
- 小松菜(葉先で茹でたもの) 10g
- かぼちゃ(皮をむく) 10g
- 水 1カップ
- 卵 1/2個
作り方
- 小鍋に水を沸騰させ、流水で洗ったご飯と塩抜きしたしらす、茹でて刻んだ小松菜、細かく切ったかぼちゃを入れて柔らかくなるまで煮る。
- ①に溶いた卵を入れて一煮たちさせたら完成。
小鍋に水を沸騰させ、流水で洗ったご飯と塩抜きしたしらす、茹でて刻んだ小松菜、細かく切ったかぼちゃを入れて煮ます。
柔らかくなるまで煮ます。
柔らかく煮えたら、溶いた卵を入れて一煮たちさせます。
完成です。
しらすが出汁かわりにもなります。
『しらすと野菜ときのこの茶碗蒸し』
材料
- 釜揚げしらす(塩抜きしたもの) 10g
- にんじん 10g
- 小松菜(葉先で茹でたもの) 10g
- しめじ 10g
- 卵液→卵黄1対出汁4の割合で混ぜ合わせたもの 1/4カップ
作り方
- にんじんは茹でて粗みじんに切る。
小松菜は茹でて刻む。
しめじは粗みじん切り。
塩抜きしたしらすは粗みじんに切る。 - 卵黄と出汁を混ぜ合わせた卵液と①を器に入れてざっと混ぜ、アルミホイルで蓋をして弱火で約10分蒸したら完成。
①の具材を器に入れ、卵黄と出汁を混ぜ合わせた卵液を入れて混ぜます。
アルミホイルで蓋をして、弱火で約10分蒸します。
完成です。
とろんと美味しい茶碗蒸しにお野菜ときのこにしらす♪
バランスよく彩りのきれいな一品です
離乳後期9・10か月頃【釜揚げしらすで作る離乳食】
最後に離乳後期のレシピです。
中期よりも更に食感のあるものを取り入れましょう。
目安は歯ぐきでカミカミできる程度の固さです。
また、味覚も発達してきます。
今回は釜揚げしらすの塩味を使って味付けをしていきます。
『しらす入りライスロールキャベツ』
材料
- 釜揚げしらす(塩抜きなし) 5g
- ご飯 大さじ2
- 玉葱(みじん切り) 小さじ1
- ケチャップ 小さじ1/2
- キャベツの葉 1/2枚
- 水 1/2カップ
作り方
- ボウルに、ご飯・玉葱・しらす・ケチャップを入れて混ぜ合わせ、茹でたキャベツの葉で包む。
- 水で①を煮る。時々転がして、柔らかく煮たら完成。
ボウルに、ご飯・玉葱・しらす・ケチャップを入れて混ぜ合わせます。
混ぜ合わせた物を茹でたキャベツの葉で包みます。
水で煮ます。時々転がして、柔らかくなるまで煮ます。
完成です。
塩抜きなしの釜揚げしらすを使い、出汁いらずです。
『しらすとさといものおやき』
材料
- 釜揚げしらす(塩抜きなし) 5g
- さといも 2個
- 豆乳 小さじ1
- 片栗粉 小さじ1
- 油 少々
作り方
- さといもは皮をむいて茹でて潰し、豆乳・しらす・片栗粉を加えて混ぜ合わせる。
- 油を熱したフライパンに、スプーンと手で形を整えながら落とし、両面を焼いたら完成。
さといもの皮をむいて茹でます。
茹でたさといもをつぶします。
つぶしたさといもに釜揚げしらす・豆乳・片栗粉を入れて混ぜ合わせます。
油を熱したフライパンにスプーンと手で形を整えながら材料を落とします。
両面を焼きます。
完成です。
手づかみ食べもそろそろ上手にできるようになる後期に、しらす入りのおやきはいかがでしょうか
レシピはいかがでしたか?初めのうちは少量からあげることと、お子様の成長度合いに応じてレシピを上手に活用してくださいね。
釜揚げしらすの保存方法は?
最後に釜揚げしらすの保存方法です。
釜揚げしらすはデリケートな食材です。
冷蔵庫で保管する場合は、賞味期限内であっても早めに食べるようにしましょう。
冷凍庫で保管する方法
日持ちさせたい場合は冷凍庫に保管することをおすすめします。
冷凍することで比較的長期の保存が可能です。
冷凍保管する際は、使う分だけを小分けにして保存しておくのが便利です。
このように離乳食の冷凍保存用のケースがあります。
フタもついて便利ですよ。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
釜揚げしらすを離乳食に取り入れる方法をお伝えしました。
栄養価も高く、赤ちゃんの初めての動物性たんぱく質を取り入れるのにはもってこいの食材です。
お子様の離乳食に釜揚げしらすを是非取り入れてみませんか?
最後にFujishimaさんから一言です。
釜揚げしらすは、タンパク質やカルシウム、ビタミンDが豊富です。ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進してくれますが、しらすにはそのビタミンDも多く含まれています。
また、しらすにはDHAも多く含まれています。DHAは、記憶力や学習能力の向上が期待できるとされています。お子さんに積極的に食べさせてあげたい食材ですね(^^)
とくに、こちらの釜揚げしらすは無添加・無着色・保存料不使用ですから、安心して子供に食べさせてあげられるのが嬉しいです。
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是非、お試しあれ。
PS. Fujishimaさんのアカモクレシピはこちらからどうぞ
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